活動内容

IoTエリアネットワーク専門委員会

IoTエリアネットワーク専門委員会とは

  • IoTデバイスとIoTゲートウェイ間のネットワークをIoTエリアネットワーク(IoTANW)と定義し、IoTデバイスとIoTゲートウェイ間の通信方式およびデバイス/データ管理モデルに関する技術調査・検討、標準化活動を実施しています。
  • IoTエリアネットワークにおける通信方式や情報モデルを調査・検討し、技術文書作成や標準化活動を実施しています。
  • IoTエリアネットワークにおける通信サービス・モデル展開の拡充に寄与します。
  • 本専門委員会は、本委員会(WG3600)と2つのサブワーキンググループ(SWG)で構成され、ISO/IECやIEEE等の国外の標準化関連組織、およびスマートコミュニティ・アライアンス(JSCA)やスマートIoT推進フォーラムの技術・標準化分科会等の国内の関連組織とも連携をとりながら活動しています。

通信インタフェースSWG (SWG3604

  IoTエリアネットワーク(ホームネットワークを含む)における伝送方式や各レイヤの通信インタフェース、および相互接続性の観点を中心として調査、標準化実施。検討結果をTTC標準、あるいはTTC技術レポートとして制定するとともに、その一部をITU-T SG15に提案実施。例えば、TTC標準JJ-300.00(ホームNW接続構成特定プロトコル)は、ITU-T勧告G.9973として国際標準化されています。さらに、ITU-T SG15に提案して2018年3月に勧告化されたITU-T勧告G.9958( Generic architecture of home networks for energy management )については、そのTTC標準化を行い、2018年11月にJT-G9958(エネルギー管理向けホームネットワークアーキテクチャ)として制定しています。

サービスプラットフォームSWG (SWG3603

  IoTエリアネットワークを利用したサービスを提供するプラットフォームの観点から調査、標準化検討実施し、検討結果をTTC技術レポートとして制定しています。その一部をITU-T SG13(Q11)に提案し、Y.2070 (Requirements and architecture of the home energy management system and home network services)としてITU-T勧告化されています。その後Y.2070は、JT-2070(HEMSとホームネットワークサービスの要件とアーキテクチャ)としてTTC標準化済みです。(なおY.2070は 、Y.4409に番号変更されています。)

 また、2019年からは、SG20(IoT, スマートシティ, コミュニティ)への ITU-T Y.Sup.4409 Implementation Guidelines to ITU-T Y.4409に関する提案活動も実施しています。

標準化・活動方針

→中期標準化戦略へ

IoTANWのシステムアーキテクチャに関しては、スマートIoT推進フォーラムの技術標準化分科会と連携しながら活動し、ITU-T SG13、15、16、20等の勧告化の動きやスマートコミュニティアライアンスとの整合を図り、さらに各種標準化団体の状況を踏まえて、日本における必要事項を明確化する標準制定を目標として検討を強化します。

(1) ホームネットワーク(以下HNW)アーキテクチャに関しては、2011年度にITU-TにJJ-300.00をupstreamして承認されたHTIP(G.9973: Protocol for identifying home network topology )の機能追加を継続検討し、同時にスマートグリッド関係のナローバンド系のアーキテクチャも継続検討する。

(2) 関連するITUの各SGやIEEE、oneM2M、及びW3Cなどのフォーラム規格との整合を図りながら、情報モデルや通信プロトコルなどの技術調査・標準化活動を行う。

(3) サービスプラットフォームに関しては、過去に勧告化した規格(JJ-300.00/G.9973、及びY.2070(Y.4409):Requirements and architecture of the home energy management system and home network services等)に対して具体的な実装が試みられており、これらの実装にもとづいた実装ガイドラインの議論を継続する。

   

関連するSDGsゴール

標準類の制定状況

番号 版数 タイトル 制定日 説明資料
JJ-300.10 2.4 ECHONET Lite及びIoTアプリケーション向けホームネットワーク通信インタフェース(IEEE802.15.4/4e/4g 920MHz帯無線) 2025/11/06  
JJ-300.20 2 IoTネットワーク向け有線通信インタフェース(広帯域 Wavelet OFDM PLC (「HD-PLC」) ) 2022/02/24  
JF-W3C-wot-architecture-20200409 1 Web of Things (WoT) アーキテクチャ 2021/11/11  
TR-1052 EMS・アグリゲーションコントローラー-スマートメーター(Bルート)通信インタフェース実装詳細ガイドライン 2023/11/16  
TR-1064 4 IoTエリアネットワーク向け伝送技術の概説 2022/04/05  
TR-1073 1 JJ-300.00機能実装ガイドライン ~非IP及び非イーサネット通信技術への対応~ 2021/03/02  
TR-1076 2 IoTエリアネットワーク情報モデルの概説 2021/12/07  
TR-1082 4.2 シングル・ペア・イーサネット通信及び直流給電方式についての実装ガイドライン 2024/02/15  
TR-1092 2.0 HTIPのIoTシステム適用に関する実装指針1 ~トポロジと機能配置~ 2025/09/26  
TR-1103 1 IoTを活用した道路/斜面等のモニタリング参考事例 2023/10/23  

会議開催状況

 2025年度IoTエリアネットワーク専門委員会関係会議予定 

実施月日 活動事項
2025年12月2日 IoTエリアネットワーク専門委員会 第97回会合
2025年11月4日 IoTエリアネットワーク専門委員会 第96回会合
2025年10月7日 IoTエリアネットワーク専門委員会 第95回会合
2025年9月2日 IoTエリアネットワーク専門委員会 第94回会合
2025年7月1日 IoTエリアネットワーク専門委員会 第93回会合
2025年6月3日 IoTエリアネットワーク専門委員会 第92回会合
2025年5月13日 IoTエリアネットワーク専門委員会 第91回会合
2025年4月1日 IoTエリアネットワーク専門委員会 第90回会合

セミナー等開催状況

開催日 タイトル 
2025年8月1日 TTCセミナー「未来につなぐNTNの可能性 ~自然災害に強い安心な世界へ~」開催報告
2024年10月31日 スマートIoT推進フォーラム・TTC共催セミナー 「インフラモニタリングなどIoTにおけるNTN・衛星通信活用ワークショップ」
2024年7月31日 【2024年度情報通信月間参加行事】TTCセミナー「能登地震での実際の災害対応と防災技術の最新動向 ~IoTエリアネットワークの技術の観点から~」
2023年7月24日 TTCオンラインセミナー 「IoTエリアネットワークの標準化動向と 関連するグリーン化技術の最新動向」
2022年7月27日 TTCオンラインセミナー 「『デジタル田園都市国家インフラ整備計画』を支える IoTエリアネットワークの標準化および最新技術動向」
2021年11月30日
2020年10月19日 TTCオンラインセミナー 「IoTエリアネットワークに関わる標準化・技術動向 ~ニューノーマル時代に向けて~」
2019年7月19日 TTCセミナー 「IoTエリアネットワークに関わる標準化・技術動向 ~スマートシティの実現に向けて~」
2018年6月26日
2017年5月19日

関連する専門委員会

  • oneM2M専門委員会: IoTエリアネットワークに関して情報交換を検討。
  • IoT・スマートシティ専門委員会:当専門委員会で検討した都市インフラモニタリングをITU-T SG20にて勧告化作業を実施。
  • セキュリティ専門委員会:IoTセキュリティに関する連携
  • 信号制御専門委員会、AI活用専門委員会、Network Vision専門委員会:2030年を見据えた将来網検討

活動体制

   委員長:美原 義行 氏(NTT株式会社)
  副委員長:高呂 賢治 氏(沖電気工業株式会社)
企画戦略委員:中村 信之 氏(沖電気工業株式会社)
 

お問い合わせ

委員会は随時委員を募集しております。→募集案内
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