TTCについて

専務理事挨拶

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一般社団法人情報通信技術委員会 代表理事専務理事 前田洋一

  TTCは1985年に設立され、発足以降、通信自由化によるマルチキャリア相互接続、インターネット・モバイルの飛躍的発展、通信のグローバル化などの領域において、情報通信ネットワークの発展に寄与してきました。現在は、IoT(Internet of Things)、ビッグデータ、AI(人工知能)などの活用による「デジタルトランスフォーメーション」が本格化しています。

 これに伴い、ICTの役割が「業務改善のツール」から「価値創造のツール」へと変化し、新しいビジネスモデルの創造や社会全体のスマート化に貢献することが期待されています。また、技術革新によって新しいサービス提供者が市場に登場するとともに、既存のサービス提供者は、時間をかけて社内で開発を行う自前主義から脱却し、迅速に新サービスを打ち出す方策である「オープンイノベーション」の導入が求められています。

 このような状況の中で、新しいビジネスを創出し、そのグローバル展開を加速させる手段として、国際標準の活用は、ますます重要性を増しています。事実、ITU-TにおいてもAI、分散型台帳技術、量子通信などを活用した新しいビジネスにつながるICTサービスの議論が進展しています。また、標準化活動の範囲は、従来の標準文書を作成するだけでなく、「オープンイノベーション」を技術面・ビジネス面から支えるあらゆる活動に広がっています。そして、関わるプレーヤーについても、従来のICT関連のインフラ技術面だけでなく、アプリケーション関連技術とビジネスの両面から価値創造・事業戦略を企画する方々へと広がっています。

  TTCは、情報通信分野において日本標準を策定する標準化機関として、また、ITU-Tへのアップストリーム活動における日本国内での対処審議の場としてその活動の一層の活性化を図るとともに、他のデジュールやフォーラム、デファクトの標準化組織との一層の連携強化、各種ICT利用分野とICT分野の交流強化など「オープンイノベーション」を推進する活動の中で、タイムリーな標準策定に努めて参ります。

  ICTを取り巻く環境が変化しても、情報通信の根っこである相互接続性、サービスの安定運用、品質や安全確保の重要性は変わりません。また、グローバルビジネスを考える場合、新興国で採用される傾向が高いデジュール標準は重要であり、ITU-Tと結びつきが強いTTCの活動をこの目的のために活用することも考えられます。

  さらに、国連が採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けて、国内外問わず企業が果たす役割はますます高まっており、TTCでも、社会課題の解決に向けて時代の流れを先取りする議論を行ない、的確な標準化テーマを設定し、国際標準化を推進するとともに、ICTを活用した事例の創出・展開等その普及活動の推進に貢献したいと考えています。

  会員の皆様に積極的にTTCの活動にご参加いただき、皆様の知力と感性を磨いていただく中で、新しい価値や戦略、ビジネスモデルを見出すことを支援することができると確信しています。また、見出した戦略に基づくビジネス展開のうち協調・共創が必要なものについては、これを積極的に支援していきたいと考えています。標準化の推進と普及活動を通じ、情報通信ネットワークの発展に少しでも貢献できればと考えております。微力ではございますが、最善を尽くして務めさせていただく所存でございます。これまでと同様に、ご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2019年4月1日現在