モバイル専門委員会
モバイル専門委員会とは
- モバイル通信全般に係わる重要な課題において、3GPP※1本体を含めた国際標準化組織との連携・寄与、TTC内の他委員会、ARIBを含めたモバイル関連組織、業際的な関連組織(3GPP MRP等)との協調・連携に取り組みます。
- 3GPPパートナーとしての役割を遂行します。3GPPが策定した技術仕様書は、TTCを含む世界の7つのパートナー(OP)が国内標準又は地域標準として制定し、手続きを経て正式なITU標準としての効力を持ちます。TTCでは、本専門委員会が、3GPPの技術仕様書を国内標準のTTC仕様書とするためのダウンストリーム作業を行います。(最新のダウンストリーム結果は「標準類制定状況」で参照できます。)
- 3GPPのStudy Item(検討課題)及びWork Item(標準化課題)(主としてアーキテクチャ、コアネットワークに関するもの)、技術仕様策定グループ(TSG)会合の状況を共有し、メンバー企業の標準化戦略策定、製品開発に資する活動を行います。
- TTCが主催する3GPP会合の運営を管理するとともに、TTCの3GPP活動について会員が納入する負担金(3GPPプロジェクト負担金、3GPP会合主催負担金)の予算承認を行います。
※1:3Gのグローバル仕様策定のために設立された3GPPは、それ以降も4G、5G、6Gと継続的に領域を拡大してお り、策定された仕様は日本のモバイル通信システムに広く採用されています。
4つのSWGから構成されています。
名称
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概要
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リーダ
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3GPP-CT SWG
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TSG-CTの状況把握
TSG-CTの3GPP仕様のダウンストリームによるTTC仕様書案の作成とモバイル専門委員会への提出
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川島 俊祐氏
(ソフトバンク株式会社) |
3GPP-RAN SWG
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TSG-RANの状況把握
TSG-RANの3GPP仕様のダウンストリームによるTTC仕様書案の作成とモバイル専門委員会への提出
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北川 幸一郎氏
(富士通株式会社) |
3GPP-SA SWG
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TSG-SAの状況把握
TSG-SAの3GPP仕様のダウンストリームによるTTC仕様書案の作成とモバイル専門委員会への提出
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中野 裕介氏
(KDDI株式会社) |
3GPP-IM SWG
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IM登録会員に関する以下の事項について審議することを目的とする。
審議結果はモバイル専門委員会での承認を要する。
IM登録会員のみが本SWGに参加することができる。
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三宅 康友氏
(KDDI株式会社) |
参加するメリット
■ <3GPP標準化活動への参画>
- 3GPPの会合に参加するためには、3GPPのパートナー(OP)の会員となり、3GPPのIndividual Member(IM)として登録することが必要です。TTCは3GPPのOPの一つであり、モバイル専門委員会への参加により、3GPPにIMとして3GPP会合に参加することが可能となります(https://www.3gpp.org/about-us/membership)。
■ <ビジネス化>
- 3GPPで作成される5Gや次世代のモバイル通信システムの国際標準について、第一線で活躍する企業のキーパーソンと直接議論し、生きた情報を交換することができます。
- 3GPPで議論される膨大なStudy Item(検討課題)、Work Item(標準化課題)の中から、特に日本で注目されている課題、それをリードする企業、エコシステムの構造などを把握することができます。
■ <情報収集>
- 3GPPのすべての資料はウェブサイトで一般に公開されてはいますが、膨大な量があり目的の資料にたどり着くのは困難です。本専門委員会の委員には、3GPPの現役のリーダ、経験者も多く、技術的な議論を交え、種々の情報にアプローチし、個別のアドバイスをもらうことができます。
標準化・活動方針
- TTC内のNetwork Vision専門委員会、コネクテッド・カー専門委員会、AI活用専門委員会、国内SDOのARIB、海外SDOのATIS、CCSA、ETSI、TSDSI、TTA、国際標準化団体の3GPP、及び(特に5G利用を検討する)関連業界団体の間に立ち、5Gを中心とした標準化を円滑に進めるに当たって必要となる組織間調整やマネジメント会合への参加を始めとしたアクションの実施
- 3GPP会合のホストを各国SDO横断で検討するMHPGへの対応として、日本でホストすべき会合に関する協議、及びホスティング準備の推進
- 3GPP-TSGを中心としたモバイル通信の国際標準化活動に関する情報共有と意見交換及び関連技術議論
- 3GPPで承認された仕様書を、TTC仕様書として年4回制定(ダウンストリーム活動)、またITU-Tの勧告化についての議論をサポート
- 年4回のTSG会合に合わせた、専門委員会会合の開催と3GPP仕様書ダウンストリーム結果の承認、及び、TSG会合結果を基に主要課題等の議論
- 若手人材育成のために、5G主要アイテムや6G動向に関する勉強会やセミナー等を企画・実行
- 会員から集める負担金(3GPPプロジェクト負担金、3GPP会合主催負担金)の適正な予算管理の実行
※モバイル専門委員会にご参加いただく場合、ダウンストリーム作業分担の公平性を保つために、原則として3GPP-CT/3GPP-RAN/3GPP-SAの中から1つ以上のSWGにご登録いただいております
関連するSDGsゴール

標準類制定状況
セミナー等開催状況
開催日 | タイトル |
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2025年10月3日 | TTCセミナー「3GPP 5G Advanced ― 標準化と応用研究が拓くモバイル通信の未来」 |
2024年1月16日 | TTCセミナー「3GPP 5Gが社会・産業界に与えるインパクト ~ローカル5G, IIoT, NWスライス, 放送・通信融合, 非地上系ネットワーク (NTN) の使い方~」 |
2023年7月3日、5日 | TTCセミナー 「3GPP Rel-17 NWスライス ワークショップ」 |
2020年10月30日 | TTCオンラインセミナー「5G最新機能(3GPPリリース16)~仕様概要、実現ソリューションと産業連携~」 |
2019年9月9日 | ARIB・TTC共催セミナー「oneM2M / 3GPPが支えるIoT・スマートシティの世界 ― oneM2Mリリース3/3GPPリリース15 の標準化最新動向 ―」 |
2018年10月17日 | CEATEC JAPAN 2018コンファレンス「5Gの実現・利活用に向けたコラボレーション ~国際標準化とパートナー連携の最前線~ 3GPPサミット ~5G標準化の最前線~」 |
2017年5月31日
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会議開催状況
実施月日 | 活動事項 | 開催回 |
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2025年10月3日 | モバイル専門委員会 | 第1回 |
関連する専門委員会
-
Network Vision専門委員会:5G標準化対応の相互連携・協調を図る
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信号制御専門委員会:適宜5Gを始めとしたモバイル通信系の標準化動向に関する情報を提供、意見交換を行う
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コネクテッド・カー専門委員会: 必要に応じて、3GPP V2X関連標準化活動に資する情報共有・意見交換を行う
-
AI活用専門委員会:適宜5Gを始めとしたモバイル通信系の標準化動向に関する情報を提供、意見交換を行う
活動体制
委員長:横田 大輔 氏(ソフトバンク株式会社)
副委員長:傳寳 浩史 氏(日本電気株式会社)
企画戦略委員:畑中 芳隆 氏(株式会社NTTドコモ)
武田 洋樹 氏(KDDI株式会社)
お問い合わせ
委員会は随時委員を募集しております。→募集案内
ご不明な点は事務局までお問い合わせください。