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頭文字SDGシリーズ「D:DX」

 皆さんこんにちは。就任挨拶でTTCを運営するにあたりSDGの頭文字を意識していきたいことを述べさせていただきましたが、今回はSDGの頭文字DとするDX(デジタル・トランスフォーメーション)のTTCの取り組みについてご紹介させて下さい。

 コロナ禍前から企業においてDXの推進が行われていましたが、コロナ禍になり、テレワークの定常化等により、DXの推進に拍車がかかっているように感じられる方が多いのではないでしょうか。TTCにおいても、専門員会等の会合やセミナーが対面式からオンラインになり会合の運営に関わり業務のDX化の意識が徐々にされている状況です。

 対面式からオンラインに変更したTTC企画のセミナーでは、現時点で本年度は昨年度ほぼ同様の26回のオンラインセミナーを実施しております。オンライン開催により前年度比較でほぼ170%増の参加者を頂いております。

 オンラインセミナーの企画として株式会社クリエイティヴ・ヴィジョンさんとの共催で“DX時代のオープンイノベーション×スタートアップセミナー”をシリーズで開催しております。第1弾のセミナーでは、DXサービスを実現する技術を保持するスタートアップ企業が製品化、ビジネス展開をするために、クラウドファンディングを活用した資金調達から、大企業と連携した技術の製品化やブランドによるビジネス戦略のケーススタディを紹介して頂きました。スタートアップ企業の経営層だけでなく、オープンイノベーションを推進する大企業の方々にも大変参考になると思います。ホームページにセミナー情報を掲載していますのでご覧ください。

 また、皆さまにおいては社内の業務改善へDX推進が進められていると思いますが、TTCにおいても業務改善の取り組みがございますので、紹介させて頂きます。

 TTCは3GPPのパートナーであるため、3GPPで策定した仕様書(TS/TR)をTTCの標準文書とするダウンストリーム作業をプレナリ毎に実施しております。これは膨大な数の仕様書が対象となるため、英文を日本語化するのではなく、対象となる一覧リストを作成しTTC標準文書となる表紙を作成する作業となります。これ迄、対象一覧表の作成は手作業で投入を行ってきましたが、この作業におけるDX化を進めた結果、約200件の作業に10時間程かけていた稼働が、数分で自動的にリスト化され、かつ人為ミスの介在もゼロ化するスキームの導入を実現しています。また、文書の表紙の作成は、一文書毎に手入力でしたが、一覧リスト情報から自動的に表紙フォーマットに変換して、印刷できるようにしました。一覧リストをITUへ移管するリスト作成も自動化して業務のDX化を拡張しています。

 今回は頭文字SDGとして頭文字DのDXについてのTTCにおける活動の紹介をさせて頂きました。今後も皆様のビジネス展開にお役に立てるセミナーの企画、TTCの業務改善による運営の効率化に務めてまいりますので宜しくお願いします。

☆動画版はこちらからご覧ください☆
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