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TTCオンラインセミナー 「災害時の通信確保 ~東日本大震災から10年を経て~」開催報告

 TTC コネクテッド・カー専門委員会が提案したASTAP(アジア・太平洋電気通信標準化機関)に提案した「災害時の自動車を用いた情報通信システム」(略称:V-HUB)は、APT(アジア・太平洋電気通信共同体)勧告 “APT Recommendation on Standard Specification of Information and Communication System using Vehicle during Disaster” (APT/ASTAP/REC-02) として成立しました。この勧告を基に、必要とされるシステムの社会実装を進めるため、災害時にコネクテッド・カー技術を用いた車両による防災情報通信システムの利活用方法を検討し、V-HUBを自治体等を通じて社会実装するため、利活用および運用の指針を示すドキュメント「災害時にコネクテッド・カー技術を用いた車両による防災情報通信システムの利活用方法を提示するガイドライン」(仮称)を一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)と共に進めています。

  今回は総務省 総合通信基盤局電気通信技術システム課 安全・信頼性対策室長 恩賀一氏をお迎えしオンラインによるセミナーを開催いたしました。我が国においては、約10年前の「東日本大震災」以降も、近年、自然災害が頻発化・激甚化し、通信障害も広域化・長期間化しています。そこで、「令和元年房総半島台風」、「令和元年東日本台風」や「令和2年7月豪雨」等を踏まえた最近の大規模災害時における通信確保等に関する取組をご紹介いただきました。

  あわせて、TTCとCIAJで取り組んでいる、災害時の自動車を用いた情報通信システム(V-HUB)の標準化と実用化に向けた取り組みを紹介いたしました。

  ご講演いただいた方々並びにご視聴いただきました皆様、誠にありがとうございました。

開催スケジュール

開催日時 2021年3月31日 (水)13:00~15:00
開催方式 Zoomウェビナーによるオンラインセミナー
主 催
一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)
一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)
参加者数 205名

講演資料

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プログラム

司会:CIAJ事務局 土田  充 氏

時刻 講演内容 講演者
13:00~14:30
大規模災害時における通信確保等に関する取組みについて
総務省 総合通信基盤局 
電気通信技術システム課 
安全・信頼性対策室 室長
恩賀 一 氏
14:30~15:00
災害時の自動車を用いた情報通信システム(V-HUB)の取組み
コネクテッド・カー専門委員会 委員長
千村 保文 氏
(沖電気工業株式会社)

セミナーの様子

左から恩賀 一 氏、千村 保文 氏
左から恩賀 一 氏、千村 保文 氏