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TTCセミナー 「次世代超大容量光ネットワーク実現に向けて ~空間分割多重 (SDM) 技術動向及び標準化展望 ~」開催報告

  今日の人々の豊かで便利な生活に無くてはならないICT基盤は光ネットワークによって支えられています。今後、ICT基盤上で提供される様々な新サービス(4K, 8Kの超高精細映像の配信、AI/IoTサービス)を実現し、普及させていくためには、光ネットワークの継続的な大容量化が必要不可欠と考えられています。しかしながら、2020年代後半には既存光ファイバの伝送容量限界が顕在化すると懸念されており、この限界を打破する技術として、空間分割多重 (SDM) 技術の研究開発が進められています。TTCでは、SDM技術を社会に広く普及させていくためには、国内および国際標準の整備が必須であると考え、その第一歩としてSDM技術の動向調査を実施し、技術レポート(TR-1077)を発行いたしました。
(TR-1077 : https://www.ttc.or.jp/document_db/information/view_express_entity/1238

  本セミナーでは、SDM光ファイバ・接続・光増幅技術、およびシステム・ノード構成技術の調査結果についてご報告しました。また、技術調査を通じて検討したSDM標準化ロードマップについてご紹介し、さらに、香川大学の神野教授が世界に先駆け提案されているSDM技術を適用した光ネットワークの概念 “Spatial channel network”についてご講演いただき、最後に、SDM技術の標準化に向けた課題、日本が取り得る方策についてパネルディスカッションを行いました。

  ご講演いただいた方々並びにご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

開催スケジュール

開催日時 2019年9月2日 (月) 14:00 ~ 17:35
開催場所
一般社団法人情報通信技術委員会(TTC) 2階 A・B会議室
東京都港区芝公園1-1-12 芝公園電気ビル【MAP】
主 催 一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)光ファイバ伝送専門委員会
参加者数 67名

講演資料

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資料ダウンロード

プログラム

司会:光ファイバ伝送専門委員会 副委員長 飯塚 哲也 氏 (ソフトバンク株式会社)

時刻 講演内容 講演者
14:00~14:10
ITU-T SG15 光ネットワークの標準動向とSDMへの期待
ITU-T SG15副議長 荒木 則幸 氏
(日本電信電話株式会社)
SDM技術の動向調査レポートの紹介
14:10~14:15
1.    SDM技術レポート (TR-1077) の概要
富士通株式会社 小田 祥一朗 氏
14:15~15:10
2.  SDM光ファイバ・接続・光増幅の技術動向
住友電気工業株式会社 長谷川 健美 氏
株式会社フジクラ 竹永 勝宏 氏
古河電気工業株式会社 杉崎 隆一 氏
15:10~15:20
休憩
15:20~15:55
3.    SDMシステム・ノード構成の技術動向
KDDI株式会社 吉兼 昇 氏
日本電気株式会社 依田 幸英 氏
日本電信電話株式会社 桑原 昭一郎 氏
15:55~16:20
4.    SDM標準化ロードマップ
富士通株式会社
小田 祥一朗 氏
16:20~16:30
休憩 
16:30~17:10
SDM技術を適用した超大容量光ネットワーク
- Spatial Channel Network (SCN) -
香川大学 創造工学部
教授 神野 正彦 氏
17:10~17:30
パネルディスカッション
- 超大容量光ネットワーク実現に向けた標準化戦略 -
ファシリテータ:
光ファイバ伝送専門委員長 中島 和秀 氏(日本電信電話株式会社)
パネラー:セミナー講演者
17:30~17:35
閉会挨拶
一般社団法人情報通信技術委員会
代表理事専務理事 前田 洋一
17:35~
意見交換会

セミナーの様子

飯塚 哲也 氏
飯塚 哲也 氏
荒木 則幸 氏
荒木 則幸 氏
小田 祥一朗 氏
小田 祥一朗 氏
長谷川 健美 氏
長谷川 健美 氏
竹永 勝宏 氏
竹永 勝宏 氏
杉崎 隆一 氏
杉崎 隆一 氏
吉兼 昇 氏
吉兼 昇 氏
依田 幸英 氏
依田 幸英 氏
桑原 昭一郎 氏
桑原 昭一郎 氏
神野 正彦 氏
神野 正彦 氏
中島 和秀 氏
中島 和秀 氏
セミナーの様子
セミナーの様子