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量子フォーラム&TTC共催オンラインセミナー「衛星コンステレーションの進化と量子技術の交差点: ~ 未来社会の通信基盤を探る ~」開催報告

  近年、衛星通信ネットワークの構築が予想を上回るスピードで進んでおり、活発な投資も行われ、様々な新しいサービスが始まろうとしています。量子技術分野でも、量子コンピュータベンチャーが衛星通信分野への投資を始めるなど、新たな動きも始まっております。 このような流れを踏まえ、本合同セミナーでは、衛星通信ネットワーク分野を牽引されている方々をお招きし、最新の技術動向、新たなサービスの可能性等についてご紹介いただきました。

  ご講演いただいた方々並びにご視聴いただきました皆様、誠にありがとうございました。

開催概要

開催日時 2025年11月4日(火)13:30 ~ 16:20
開催方式 Zoom Webinar 
共 催
一般社団法人 量子フォーラム
一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)
協 賛 Q-STAR
参加者数 280名

セミナー概要

目的/背景

量子暗号化通信の新分野として脚光を浴びている「衛星通信ネットワーク」をテーマに第一線の専門家を招き、最新の技術動向や新サービス等に関する情報を共有。

講演内容
  • 来賓挨拶
    衛星通信と量子技術に関する研究開発支援や政策強化など政府の取り組み。
  • 衛星通信業界の最新動向とQKD衛星の社会実装へ向けた取組み
    注目の低軌道衛星やQKD衛星の活用、NTN構想や衛星と地上QKD網との統合。
  • KDDIにおける衛星通信サービスの進化と最新動向
    Starlinkやスマホ直接通信による圏外エリアの通信確保。災害対応の実例。
  • NTTドコモにおける宇宙関連通信サービスの取り組みと最新動向
    6GとNetwork for AI、通信衛星とHAPS(成層圏通信プラットフォーム)連携。
  • 衛星通信と量子技術の融合がもたらす新たな価値
    QKD衛星活用への欧米中海外の動向。衛星通信を含む光化の課題。
  • パネルディスカッション
    国際社会の衛星ビジネス。特定企業偏重の危険性。連携とスピード感の重要性。

 総括

 今年新たに「衛星+QKD」のキーワードが加わり参加者も増加し宇宙ビジネスへの興味の高さが伺えた。衛星通信の技術面に対する質問と、ビジネス観点からのものと両極に2分。参加者(企業)も然り。

講演動画、資料

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講演動画・資料ダウンロード

プログラム

時刻 講演内容 講演者
13:30~13:35
開会挨拶
量子フォーラム 技術担当理事
佐々木 雅英氏
13:35~13:40
来賓挨拶
総務省 国際戦略局 宇宙通信政策課長
扇 慎太郎氏
13:40~14:05
衛星通信業界の最新動向とQKD衛星の社会実装へ向けた取組み
スカパーJSAT株式会社 
宇宙ソリューション事業本部 官公事業部
部長代行
田中 賢太郎氏
14:05~14:30
KDDIにおける衛星通信サービスの進化と最新動向
KDDI株式会社
コア技術統括本部 技術企画本部
技術企画部 通信プラットフォーム
グループリーダー
志田 裕紀氏
14:30~14:55
NTTドコモにおける宇宙関連通信サービスの取り組みと最新動向
株式会社NTTドコモ
6Gテック部 担当部長
永田 聡氏
14:55~15:20
衛星通信と量子技術の融合がもたらす新たな価値
Q-STAR 量子暗号・量子通信部会 部会長
東芝デジタルソリューションズ株式会社
花井 克之氏
15:20~15:30
休憩
15:30~16:15
パネルディスカッション
衛星コンステレーション、6G・IOWN構想、量子技術は今後どのように融合し、どのような価値を創出するか
モデレータ-:佐々木 雅英氏
パネリスト :
  • 田中 賢太郎氏
  • 志田 裕紀氏
  • 永田 聡氏
  • 花井 克之氏
16:15~16:20
閉会挨拶
一般社団法人情報通信技術委員会 
事務局長
田尻信行

セミナーの様子

左から 田尻信行、花井 克之氏、志田 裕紀氏、田中 賢太郎氏、永田 聡氏、佐々木 雅英氏
左から 田尻信行、花井 克之氏、志田 裕紀氏、田中 賢太郎氏、永田 聡氏、佐々木 雅英氏
扇 慎太郎氏(リモート講演)
扇 慎太郎氏(リモート講演)