IoT・AI・イノベーション関連
2018年11月26日に行われた、IoTセミナー「IoT/AI活用によるビジネスイノベーション ~新しいツールがビジネス分野にもたらす価値とは?~」(NICT/TTC共催、スマートIoT推進フォーラム後援)での講演のポイントをご紹介します。
オープニングキーノート:5Gとそれ以降のNWにおける機械学習と人工知能:研究課題と将来の方向性
5Gは自動車等の産業用通信を可能にするが、エネルギー効率など今よりはるかに高い要件を満たすために、機械学習の活用が有効。5Gに合わせた新しい機械学習ツールの開発が必要。
Prof. Dr. Slawomir STANCZAK
Fraunhofer HHI, Germany
(Chairman of ITU-T FG-ML5G)
ビジネスイノベーション事例:Machine Learning - Fueling the Future
機械学習を使って、設計技術者向けのソフトウェアと製品を提供。新しいビジネスプロセスを確立するために機械学習を活用。機械学習が組み込まれたクラウドを提供することで、変化する環境の中で革新を目指す顧客をサポート。
Mr. Karl OSTI
Industry Manager Design & Manufacturing,
Business Strategy & Marketing Autodesk
ICTやIoTを活用した次世代農業への取組み
高齢化・人口減少の課題を抱える農家を支援し魅力的な農業を実現するために、ICTやロボット技術を活用。クボタスマートアグリシステム(KSAS)は、農業機械とICTを活用して作業や作物の情報を収集分析する営農支援システム。遠隔監視の元、完全無人化走行できる自動農機を開発。
株式会社クボタ 特別技術顧問
飯田 聡 氏
ビジネスイノベーション事例: 「画像で不審商材を自動検出。JCBのAIを活用した加盟店管理システム」~不審情報の検知精度向上と業務効率最大化を両立~
お客様により安全安心にカード決済いただくことを目的として、加盟店管理システムにAIを導入。画像識別により加盟店の不芳情報の早期発見を実現。導入して三ヶ月、人手を介して行ってきた業務を、AIを導入することで迅速かつ効率的な業務を実現。
株式会社ジェーシービー
加盟店事業統括部門 加盟店管理部長
福嶋 章人 氏
テクノロジー提供者の視点:ビジネス現場におけるAI活用の最前線, How AI can make a change in business sites?
AIをビジネスで実装するための3つのポイント
① バーチャルからリアルへ
リアルの世界をどうバーチャルで実現するかが主だったが、ネットの中で出来ることをどう実現するかにシフト
② マスカスタマイゼーション
AIを活用して様々なユーザニーズにカスタムメイドで答える
③ サービス化
物売りからコト売りにシフトする中で、キーテクノロジーがAI
株式会社ABEJA
コンサルタント
山本 直樹 氏
ビジネスイノベーションの方法:IoT/AI活用時代のビジネス創造~課題発見へのアプローチとその解決法~
価値創造の起点が、顧客起点の価値創造や産業・社会の価値創造にシフト。価値創造には、新しい価値軸の発見ができる挑戦心、観察力、関連付ける力に優れたイノベーティブな個人の存在が重要。価値の発見と実現はギャップがあり、価値を実現するためにはマーケットに普及するための仕組作りが必要不可欠(人材・資金)で、人材や資金が豊富な大企業がアイデアを持つベンチャー企業を支援し、新しいビジネスを実現する事例が出てきている。
一般社団法人情報通信技術委員会 事務局長
(スマートIoT推進フォーラムIoT価値創造推進チームリーダー)稲田 修一
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