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マエダブログ TTC専務理事・前田洋一のTTCよもやま話

好評「国際会議ハイレベルセミナ」を本年も開催します

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 まだまだ厳しい暑さが続いていますが、秋の気配を運んでくれるはずの「立秋」の日は8月7日です。今日からの時候の挨拶は「残暑お見舞い申し上げます」。7月24日のブログに引き続き、夏の花火を観る機会がありましたので作品写真をお届けします。

 この度、昨年に引き続き日本ITU協会主催で「国際会議ハイレベルセミナ」が開催されることとなりましたので、お知らせ致します。TTCはこのセミナを後援させていただきます。

  ITUをはじめとする標準化活動や国際会合の場で、皆さんが良く言われる課題としては、第一は英語力、特に説得力のある提案や議論を効果的に進める英語表現を活用したい、第二は標準化会議の仕組み(ルールや仕来たりなど)を十分に理解した上で、ストーリーや道筋を組み立てたい、などが挙げられます。これらの質問・疑問にお答えし、明日からでも、より多くの方が実際の標準化会議で活用いただけるよう、実践(On the Job Training)ベースの会議ノウハウを提供するのが、「国際会議ハイレベルセミナ」です。

  昨年のセミナは、定員いっぱいの50名もの参加者を得て、無事終了することができました。参加者へのアンケート結果の全体評価では、参加した皆さんの評価が、「非常に役立った」と「役立った」のいずれかの評価で、高い評価をいただくことができました。また、以下の貴重なコメントをいただきました。

  • 標準化ルールを体系的に学ぶ機会が他にないので大変有意義であった。
  • 他の標準化関係者にも役立つので、是非勧めたい。年に1,2度のセミナ開催をして欲しい。
  • 今回のLeadership用に加え、Delegate用のより”Negotiation"にフォーカスしたものがあっても良いのでは。
  • ITU-Tのみならず、ITU-Rも同様の研修があれば参加したい。ITU-T、Rに共通する内容も含まれており、内容は非常に充実していたので、有意義だった。
  • ITU-Tに特化し、万人向けでないのが残念。標準化の進め方全般と、ITU-Tのルールに特化した部分に分けて欲しい。
  • 基本的なプロセスの説明は少なくし、ノウハウに関する紹介を増やして欲しい。最終セッションのTAPとAAPの承認手続きに関するケーススタディが非常に有益だった。
  • 今回初参加だったが、標準化に携わって2年半なので、もっと早い段階で受講したかった。年1度くらいは開催して欲しい。内容を絞り込んで1日のみの研修にしてもらえればもっと参加しやすい。
  • 一般向けのセッションとするのであれば、情報処理学会や電子情報通信学会の全国大会やソサエティ大会などのイベントとあわせて開催すれば良いのでは。
  • ・・・・・などなど。

 これらのアンケートを踏まえ、今年度の企画では、9月26日と27日にITU-T分野、12月中旬にITU-R分野を対象としたセミナが開催されます。また、9月の開催では、昨年に引き続き、元ITU-T TSAG議長のGary Fishman氏に講義をお願いし、ご高評をいただいた、ケーススタディによるインタラクティブセッションを強化したプログラムとなります。写真は昨年の講義風景です。

 更に、フォーラム等他の標準化機関との連携協調した標準化活動に資するプログラムも含まれており、他の標準化ルールとの違いを学ぶための、ITU-RとIETFに関するプログラムが追加されました。ITU-Rに関するセッションでは、ITU-Rの現役SG5議長の橋本明様(NTTドコモ)、IETFに関するセッションでは江崎浩様(東京大学教授)に特別講義をお願いします。

  9月26日と27日に開催の「国際会議ハイレベルセミナ」はTTCの会議室にて開催します。昨年参加された標準化活動をされている現役の皆様にとっても年一回のレベルアップやブラッシュアップの機会としてご参加いただきたいですし、これから標準化活動や国際会合に携わるフレッシュな皆様にもご参加いただければと思います。

  是非この機会を利用し、少しでも多くの方々のご参加をお待ちしております。

※本イベントは終了いたしました