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「ウェブブラウザの縦書レイアウトに関する国際標準化及び普及活動への貢献」
団体名 次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会 殿
(代表者 村井 純 殿)
英語が標準設定であるウェブブラウザ上で日本語が使用されるようになってからも、日本を含む縦書き文化圏で古来からの文化として根付いている縦書きの文字組は、1990年代までは技術的に不可能であった。
本検討会は、自国文化の継承とデザインの多様化を目的として「縦書きWeb」の活動を始動し、W3Cにおいて、15年の歳月をかけて2019年末に当ウェブ技術を国際標準勧告化とした。
本技術は、日本語やモンゴル語などで使われるような縦書きの記述、横書きの左から右への記述、横書きの右から左への記述、そして横書きのページに縦書きの領域を挿入する記述など、世界中で利用されている様々な記述方向を実現している。これにより、同一ウェブページ上で横書き及び縦書きの記述を混在させることも可能になり、日本語固有の文化を実現しながら、世界に対してウェブの設計にさらなる自由と高い表現性の提供が可能となった。
本件の勧告化に至るまでには、多数の議論や開発、複数国に渡る数多くの有識者やコミュニティ、ステークホルダー間の困難な調整といった国際連携の活動が要求され、それらを経て勧告化を実現したことは、日本発信の国際標準化活動の一つとして卓越した功績である。
次世代Web ブラウザのテキストレイアウトに関する検討会(受賞対象者)
No. 所属 名前(敬称略)
1 慶應義塾大学 村井 純
2 グーグル株式会社 石井 宏治
3 BPS株式会社 榊原 寛
4 一般社団法人ビブリオスタイル 村上 真雄
5 慶應義塾大学 中村 修
6 株式会社ジャストシステム 松家 勝弘
7 株式会社フューズネットワーク 池田 実
8 一般社団法人WebDINO Japan 瀧田 佐登子
9 楽天株式会社 山田 朋子
10 凸版印刷株式会社 田原 恭二
11 日本マイクロソフト株式会社 田丸 健三郎
12 日本電信電話株式会社 阿久津 明人
13 株式会ACCESS 石橋 穂隆
14 ソニー株式会社 山西 隆志
15 大日本印刷株式会社 野嶋 哲治
16 株式会社インフォシティ 新谷 健一
17 株式会社ブックウォーカー 高見 真也
18 株式会社講談社 小川 淳
19 BPS株式会社 原山 唱一
20 W3C/慶應 芦村 和幸
21 イースト株式会社 柳 明生
22 イースト株式会社 近藤 健太郎
23 インタネットアカデミー 有滝 貴広
24 インタネットアカデミー 神永 歩
25 ソフトバンク・テクノロジー株式会社 関口 浩之
26 ピクシブ株式会社 宇佐美 健太
27 一般社団法人WebDINO Japan 浅井 智也
28 楽天株式会社 皆藤 慶
29 大日本印刷株式会社 澤野 美智子
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