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マエダブログ TTC専務理事・前田洋一のTTCよもやま話

総理主催「桜を見る会」に招待されました

 春らしい暖かな日が増え、暦の二十四節気では、穀物の成長を助ける春の雨が降るころを意味する「穀雨(こくう)」の時期となり、桜の木も葉桜の緑が清々しい季節になりましたが、先日私のもとに内閣総理大臣安倍晋三の名前で「4月18日(土)午前8時半から10時半まで新宿御苑で「桜を見る会」を催すのでご夫婦そろって御来観下さい。」という案内状が届きました。こういった会の進め方や参加者の振る舞い方など初めてで要領が得られませんでしたが、折角の機会であり天気にも恵まれたので、話の種に夫婦で参加させていただきました。今回のブログでは、桜の花を中心に「桜を見る会」の様子を報告させていただきます。

 案内では服装は平服でということでしたが、午前8時過ぎ、電車を乗り継いで地下鉄の「新宿御苑前」で下車すると、何となく似た雰囲気の人の列が出来ていた。平服というにはちょっとかしこまった服装の列についていくと「新宿門」にたどり着きました。新宿御苑の入り口には既に多くの人が列を作り、その先で受付が始まっていましたが、「桜を見る会」の日の午後の報道によれば、15000人もの人が招待されたということでした。

 受付では「内閣」のリボンを付けた係りの女性の方に受付票を渡し、「内閣桜を見る会」の花リボンと記念品であろう桧枡を頂いて新宿御苑に入苑しました。苑内には「内閣」のリボンを付けた係りの方々が、飲み物を配ったり、人波を誘導したり、色々とお世話をしていました。招待者はいわゆる我々一般と、文化・芸能やスポーツ界などの代表者を対象としたクラスが分かれているようでした。

新宿御苑は通常9時から16時半まで開苑ですが、この日は朝から10時半までが「桜を見る会」の貸切でした。9時には安倍総理が登場されるという情報がありましたが、新宿御苑は広大で、入り口は大木戸門、新宿門、千駄ヶ谷門とあり、どのような会場構成かは把握できておりませんでした。人の流れのままに付いていくと、ガードマンが並びロープが張られ、通路が作られたところがあり、その通路に沿ってパレードを待つ人垣ができていました。そこはメイン会場近くの通路で、開会式後、首相はじめ、大臣の皆さんが参加者とご挨拶されるための通路ということでしたので、ロープ沿いの列に加わることにしました。

 午前9時、人垣の向こうの中央会場に、SPに囲まれた安倍総理が登場し、ご挨拶が始まりました。遠くから聞こえた挨拶では、「この桜を見る会は60回目。一昨年は、まだちらほらと桜が咲き始めた、そんな感じで、賃上げを決意した会社はまだ数えられるほどだったが、桜前線が北上して全国に桜が咲いていくように、昨年は15年ぶりの賃上げを実現し、今年は、昨年を上回る状況になっている。この景気回復の暖かい風を、全国津々浦々にお届けしていくことが私達の使命であり、そのために地方創生を力強く進めていきたい。この国会はそういう国会にしていきたい。」というメッセージがありました。本当にそう願いたいと思います。

 開会式の後は、大臣を先頭に挨拶の行進が始まりました。両側に並んで待つ招待者全員と顔を合わせられるよう、総理はSPの誘導で左右の列を行きつ戻りつしつつ、握手などに応じながら広い苑内を一時間以上かけて回られたようです。私の待っていた位置は、幸いメイン会場を出て挨拶の行進を始めるスタートポイントに近かったようで、目の前をお通りになった安倍総理をお見送りした後は、挨拶通路のロープが解放され、1時間余り苑内の桜散策を自由に楽しむことが出来ました。

 新宿御苑には、約65種類1100本の桜が植栽されており、2月のカンザクラから4月末のカスミザクラまで、長い期間にわたって苑内が華やかに彩られることで優勢だそうです。なかでも今の時期に咲く「イチョウ」という桜は、新宿御苑が皇室庭園であった大正時代から、春の観桜会で鑑賞された歴史ある御苑の桜の代表品種ということでした。

「イチョウ」桜
「イチョウ」桜

 その夜のテレビでは、芸能人と一緒の総理の映像が流されていましたが、あいにくその集団には出会う機会は得られませんでした。「桜を見る会」への招待の基準は良くわかりませんが、私の場合は総務省のご配慮でこの機会を与えていただいたものと思っております。情報通信分野の標準化活動に関わり、支えていただいている関係者の皆様のご配慮に感謝します。