平成23年度情報通信技術賞・功労賞表彰にあたり

　表彰式では、表彰選考委員会の安田靖彦委員長、総務省を代表して久保田誠之総務省大臣官房総括審議官をはじめ、多くのご来賓の皆様にご出席を賜り、情報通信技術賞として２名に総務大臣賞と３名にTTC会長賞が、１７名の方に功労賞が贈呈されました。

　受賞された皆様は、TTCの標準化活動において著しいご功績をあげられた方々でありまして、心から敬意を表し、お祝いを申し上げます。また、私も標準化活動は身をもって体験しておりますが、受賞された皆様のご功績は、職場やご家庭の理解なしには成し得ることはできなかったものであり、ご協力をいただきました関係の皆様方にもあわせて御礼を申し上げたいと思います。

　この度の東日本大震災につきましては、多くの方々が、被災された方々への哀悼の意を表すると共に、一日も早い復興を祈っておられ、表彰に対する祝賀会などの開催については自粛の気持ちはありましたが、我々の活動で少しでも経済を活性化し、復興に向けた会員による知恵出しの交流の場を持つことも必要であろうと考え、「受賞者を囲む会」を企画させていただきました。

　「受賞者を囲む会」には、受賞関係者とTTC会員の関係者100名を超える方々にご参加いただき、有意義な時間を持つことができました。TTCの代表者としての挨拶の中で、TTCの活動につきましては、以下の４点をTTCキーワードとして挙げさせていただきました。

１）スマートグリッド、スマートカー、クラウドなど分野横断的な新たな活動を創造する「業際イノベーション本部」の推進。略称として、Inter-Industry-Innovation Center（I3C）。アイスリーシーと呼んでください。

２）総務省情報通信審議会でのＩＴＵ会合に対する審議体制変更を踏まえ、TTCでの標準のタイムリーなダウンストリームに加え、アップストリーム活動の強化。

３）日本の国際的発言力を強化するため、アジア諸国を中心とした国際協業や国際標準化連携の強化。

４）TTCホームページを活用したTTC活動の見える化と情報発信の強化。

　今後とも、TTCは新たな標準化活動に積極的に取り組み、わが国の情報通信の一層の発展に寄与してまいります。引き続き、皆様方のTTCへのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。