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第7回TSAG会合速報:WTSA延期後の追加会合

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  ITU-Tの最高運営方針決定会議で4年に一度開催のWTSA(世界電気通信標準化総会)‐20は、2020年11月(インド・ハイデラバード市)の開催が、2022年3月に延期される見通しの中で、2017年~2020年の今研究会期のSG活動を継続するとともに、WTSA-20でのSG再編や会議規則の改定などの審議準備をするための追加会合となる第7回TSAG(Telecommunication Standardization Advisory Group:電気通信標準化諮問会議)が1月10日~18日に、ウェブベースのバーチャル会合で開催されました。また、世界6つの地域機関(APT、ARAB、ATU、CEPT、CITEL、RCC)の代表によるWTSAに向けた準備に関する第2回地域相互間連携会議がTSAG会合の前週の1月8日(金曜)に開催されました。

  日本の参加者は、総務省国際戦略局通信規格課の重野誉敬国際情報分析官を日本団団長(HoD)として、総務省から5名、国内企業・団体(KDDI、富士通、日立、NICT、NEC、NTT、三菱電機、ITU協会、TTC)から13名の計18名で対応しました。私は、TSAGにおける標準化戦略ラポータグループ(RG-SS)の共同ラポータとして参加しました。

  本報告では、WTSAへの対処に関連した事項を中心に、TSAG会合の審議概要を速報します。なお、本ブログで紹介したTSAG会合報告の詳細結果報告と今後の対処方針については、TTCの国際連携アドバイザリーグループのTSAG対応タスクフォース会合で報告・審議しますので、関心のある方はTTCにお尋ねください。

目次

第7回TSAG会合速報: WTSA延期後の追加会合

1.TSAGプレナリー概要
 1.1 TSAG会合構成
 1.2 WTSA-20開催延期に伴う今後の審議ルール
 1.3 バーチャル会議ツール:MyMeeting
 1.4 地域機関相互間連携会合(IRM: Inter-reginal meeting)
 1.5 新規FG(Focus Group)活動報告
 1.6 アクセシビリティに関するJCA-AHF活動報告
2.ラポータグループ(RG)会合
 2.1 標準化戦略RG-SS(Standardization Strategy)
 2.2 作業計画・体制RG-WP (Work Programme and structure)
 2.3    作業方法RG-WM(Working Methods)
 2.4 標準化協調強化RG-SC(Strengthening Cooperation/Collaboration)
 2.5 WTSA決議レビューRG‐RR (WTSA Review of Resolutions)
3.今後の主な会合予定

1.TSAGプレナリー概要

1.1 TSAG会合構成

  今回のTSAG会合の構成は、全体審議を行うプレナリー(10日(月曜)と18日(月曜)の2日間)と、4日間で課題毎に詳細検討を行うRG(ラポータグループ)会合で、オンラインによるバーチャル会議で構成されました。TSAGの役職者による運営調整を行うマネジメント会合は9日(日曜)に開催されました。

  プレナリーはTSAG議長(Bruce Gracie氏(カナダ、エリクソン)が、RG会合はRG-WP(Work Programme)、RG-WM(Working Methods)、RG-SC(Strengthening Collaboration)、RG-SS(Standardization Strategy)、RG-RR(Review of Resolutions)の5つの課題ラポータがそれぞれ議事運営を行いました。

  バーチャル会議の開催時間は、事務局のあるジュネーブ時間を基準とし、参加者間の時差を考慮し、90分を1セッションで、一日2セッションを基本に、ジュネーブ時間で12:30~15:30(日本時間で20:30~23:30)をコア時間として開催されました。コア時間を超える延長会議では、同時通訳サービスは提供されませんが、英語のみの30分程度の追加が可能です。

  バーチャル会議では、通常の物理的集合型に比べ、審議時間は半分以下しか確保できない点や、本会合と並行したオフラインでのドラフティングや調整交渉を実施することが難しく、審議の進捗を図るうえでは大きな制約となります。そこで今回は通常よりも一日長い会議日程となりました。また、参加国の地理的に依存する時差の影響は大きく、ジュネーブ時間の日中を基本とすることから、米国では早朝、日本は深夜に及ぶことから、効率的な会議の運営管理が必要となりました。

 

表1. TSAGのRG会合の時間割

Session
(ジュネーブ時間)
1月11日
(月)
1月12日
(火)
1月13日
(水)
1月14日
(木)
1月15日
(金)
1月18日
(月)
Session 1
12:30 ~ 13:55
Plenary
RG-WP
RG-SC
RG-SS
RG-RR
RG-WP
Plenary
Break
 
 
 
 
 
 
Session 2
14:00 ~ 15:30
Plenary
RG-WM
RG-WP
RG-WM
RG-WP
Plenary
延長予備
15:30 ~ 16:00
(通訳無し)
 
 
 

1.2 WTSA-20開催延期に伴う今後の審議ルール

  WTSA-20は、インド政府がホスト国として、当初2020年11月16日~27日にインドのハイデラバードで開催予定でしたが、COVID-19の感染拡大の状況で、インド政府から開催日の再延期の申し出があり、第2回のバーチャルITU理事会(VCC-2: the second Virtual Consultation of Counselors)において、2022年3月1日~9日のWTSA‐20開催延期と前日の2月28日にGSS(Global Standards Symposium)をインドで開催する方針が合意され、この後、ITU主管庁会員国の承認諮問手続きを経て、2月初旬には開催日程が正式決定される予定です。

  WTSA-20の延期に伴い、ITU-Tの審議状況にどのような影響があるか、WTSAとTSAGの役割は何かなど、よくある質問をもとに、以下に審議ルールを解説します。

1)  WTSA-20の名称は、開催が2020年を想定したものですが、2022年になっても変更しません。また、その後のWTSAはWTSA-24として、現状の4年ごとの開催周期を維持し、2024年に開催する予定です。WTSAで決定する次会期の役職者選挙への立候補の届け出締め切りは延期日程に従い再設定されます。

2)  WTSA-20の延期により、ITU-Tの研究会期は2017年1月から2020年12月までの会期期間が2022年3月まで延長され、SGやTSAGの検討作業は現体制で継続されます。また、WTSA決議35とITU条約CV244の規定に基づき、議長と副議長などの役職者の任期も同様に延期されます。もし、議長が延長継続できなく空席となる場合は現副議長の中から選出されます。この会期の延長により、2021年のSG会合開催スケジュールは今回のTSAGで新たな日程(表2)が示されました。これらの日程調整では、ITU-Dの最高運営方針決定会議であるWTDC(2021年11月8日~19日、エチオピア・アジスアベバ開催予定)の関連準備会議日程との重複を避けることが考慮されます。

3)  WTSA-20の開催期間が当初の9日間から7日間に短縮されますが、これはWTSAで審議する事項のうち、TSAGにも権限が与えられている各SG提案の課題記述(Question Texts)の検証と承認や、作業方法にかかわるAシリーズ勧告の改定などの審議課題について、WTSA-20までのTSAG会合で合意方針を事前調整することでWTSAの審議負荷を軽減することを想定しています。

4)  WTSA-20は物理的に集合する会議形式を前提としており、2022年に延期されてもCOVID-19の影響で参加者の旅行移動に制限が残る場合、バーチャル形式での総会会議規則などの新たな検討が必要であり、2021年のITU理事会で審議、合意する必要があります。特に、バーチャル会議では、主管庁会員国の権利の一つであるVote(多数決投票)が実施できないという制約があり、コンセンサスが承認の基本となるという認識です。

  ​​​​1.3 バーチャル会議ツール:MyMeeting

  世の中にはZoom、Teams、Webexなど様々な会議ツールがあり、ITU-Tでも活用していますが、TSAG会合などの公式会合におけるウェブベース会議ツールとしては、ITU-T事務局が開発したMyMeetingを使用します。標準化会合への参加には、従来の会議スキルに加えて、ウェブベース会議ツールに関する習熟が求められます。MyMeetingの操作ガイドについては解説資料でまとめられていますが、以下の特徴があります。

1)  ITUの会員アカウントによる事前登録を必須とすることでセキュアな参加者管理を行うとともに、会議システムのサーバーはITU専用のものを使用し、セキュリティの確保を重視しています。

2)  会議機能としては、音声とビデオ通信、プレゼン資料表示、発言要求管理(Raise hand)などの基本機能の他、国連公式6言語(英語、フランス語、スペイン語、中国語、ロシア語、アラビア語)相互間の同時通訳、発言の英語字幕表示(Captioning)、チャット(パブリックと個人)による対話、などの機能が具備しています。

3)  会議を円滑に行うためには、各参加者のネットワークアクセスの回線性能として、伝送速度として回線当り少なくとも2Mb/s以上の容量確保したインターネット環境が推奨されます。また、音声通話のためにはUSBヘッドセットの使用が推奨されています。

 ​​​​​ ​​​​​1.4 地域機関相互間連携会合(IRM: Inter-reginal meeting)

  TSAG会合の前週の1月8日に、世界6つの地域機関(APT、ARAB、ATU、CEPT、CITEL、RCC)の代表によるWTSAに向けた準備に関する第2回地域相互間連携会議が行われ、各地域機関がWTSAのどの決議と勧告に、どのような提案を行っているかについて情報交換を図りました。今会合では6つの地域機関のうちアフリカを除く地域から、WTSA-20に向けた準備状況の報告が行われました。APTからは前田がAPT WTSA準備会議議長として報告を行いました。

  各地域の提案状況をRG-ResReviewラポータ(Vladimir Minkin氏(ロシア、国立無線通信研究所))と事務局がまとめ、今後、WTSAでの統一化に向けた意見調整を行う予定です。

  第3回の地域相互間連携会議は次回TSAG最終会合前の2021年10月21日(木)にバーチャル形式で行われる予定です。木曜開催となったのは、アラブ諸国からの要請で、イスラム教の安息日となる金曜の会議開催を避ける目的です。

1.5 新規FG(Focus Group)活動報告

 

ITU-Tが扱う新規課題に関連する新規FG(Focus Group)の活動報告が行われました。FGの検討成果は関連SGへの移行新規課題としてWTSAでの検討が重要となり、今後の審議動向を把握することが重要となります。

  • Quantum Information Technology for Networks (FG-QIT4N): TSAGが親となるFGで、2019年9月に開設され、2021年12月までの延長が合意されています。ロシア、米国、中国からの3名の共同議長で運営され、今回はNagel James氏(米国、L3Harris Technologies)より進捗報告がありました。日本からは副議長として釼吉薫氏(日本、NICT)が貢献されています。
  • Autonomous Networks (FG-AN): 本FG-ANの設立は2020年12月のSG13会合の決定で、日本の楽天モバイルからの新規提案によるものです。議長はLeon Wong氏(楽天モバイル)で、第1回会合が2021年2月2~4日にバーチャル会議で予定されています。
  • Artificial Intelligence for Natural Disaster Management (FG-AI4NDM): FG-AI4NDMはSG2会合の決定であり、議長はKuglitsch Monique氏(ドイツ、フラウンホーファー研究所)。次回会合は2021年3月15~17日にバーチャル会議で予定されています。

  ​​​​​1.6 アクセシビリティに関するJCA-AHF活動報告

  ITU-Tにおけるアクセシビリティに関する共同調整活動 (JCA-AHF: Joint Coordination Activity on Accessibility and Human factors) グループ議長のアンドレア・サックス氏(米国)による活動報告があり、アクセシビリティ課題の戦略的重要性に鑑み、TSB局長に対し、ITUにおける優先課題として、ITUのセクター間調整タスクフォース (ISC-TF) を通じて活動推進を奨励することが提言されました。ITU-Tでは特にSG16の課題26(Accessibility)が主管であり、ラポータは川森雅仁氏(慶応義塾大学))が取り組んでいる課題です。

2.ラポータグループ(RG)会合

  RG-SS、RG-SC、RG-WM、RG-WP、RG-RRの5つのラポータグループにおいて議論された主要事項について以下にまとめます。これらの各RGの報告書はTSAGのクロージングプレナリーで承認されました。

2.1 標準化戦略RG-SS(Standardization Strategy)

  RG-SSは今後の標準化課題を戦略的に評価分析し、将来課題に反映させることを目的としています。前田を含む5名の共同ラポータで議長役をローテーションで順番に交替して運営を行っており、今回のRG議長はArnaud TADDI氏(米国、Broadcom)が担当しましたが、TADDI氏は退職都合で今会合が最終参加となることから、2022年1月の最終TSAG会合までの議長役としてStephen Hayes 氏(カナダ、エリクソン)を指名しました。次回10月のTSAGまでに4回のRG中間会合の開催を予定しています。

  日本寄書で提案した新規作業課題とSDGs(Sustainable Development Goals)の17のゴール目標とのマッピング方法に関するガイドライン作成の提案については、ITUの政策に関わる重要な内容であるとの共通認識は得られましたが、マッピング作業に伴う作業負荷への懸念などがあげられ、扱いは継続課題となりました。日本に対しては、本件をよりハイレベルな場であるITU理事会や課題意識が異なる各SGに直接提案するなどの検討推進の助言がありました。

  各SGの標準化活動状況に関する評価統計データ収集については、TSBから以下の更新データの報告があり、全てのSGにおける既存の活動状況を分析する資料として有用なものになっています。

TD935:SG毎の参加者数、寄書数、成果物数等の統計データ
TD936:SGの課題レベルの作業項目数、寄書数等の統計データ

2.2 作業計画・体制RG-WP (Work Programme and structure)

  RG-WPは、SG再編の課題を扱うグループであり、3セッションの時間枠が与えられ、ラポータのReiner Liebler氏(ドイツ、連邦ネットワーク規制庁)が担当しました。このRGは、全てのSG の活動報告を検証し、プレナリーにおいてSGが提案する課題構成案に対して是認(endorse)を求めるとともに、WTSAに向けたSG再編議論の取りまとめを行います。なお、各SGが提案するMandateとRolesの承認はWTSAの権限であり、TSAGは内容を検証し、SGにコメントを提供する役割を持ちます。また、Mandateの記述レベルがSGでばらつきがあり、なるべくハイレベルの記述になるよう見直すべきであるという指摘が行われました。

  今回のSG再編議論で、イランはSG再編には慎重であり、変更には理由を明確にすることを主張し、APTとロシアは現状のSG構成を維持する提案を行い、これに対してUAEとクウェートから支持が表明されました。また、米国とカナダは、WTSA-20の延期により、今回のSG再編は見送り、WTSA-24で再議論する意向が示されました。

  このような議論の中で、COVID-19によるWTSAの延期で、次期会期は3年以下の短期となることも考慮し、WTSA-20でのSG再編については、SG間の課題移動は検討するものの、結果としてSG再編は行わない方向で合意されました。これは、APT、日本の提案に沿ったもので、SG議長選挙への影響を含め、望ましい結果と言えますす。

  今後、WTSA-24に向けて、各国の様々なSG再編案の共通性を探り、再編の方向性を分析検討するために、SG再編に関する議論とWTSA-24に向けた今後の再編議論の方向性を整理することとなり、RG-WPの配下に、SG構成の最適配分を中心に分析検討を進めるCorrespondence Groupの設置が提案され、Philip Rushton氏(英国、DCMC省)が議長に指名されました。次回TSAGまでに分析検討のワークプランを検討する予定です。

  ラポータのReiner Liebler氏は退職に伴い今会合が最後の参加となることから、残された会期の後任ラポータとして、永沼美保氏(日本、NEC)が指名され、承認されました。

2.3 作業方法RG-WM(Working Methods)

  RG-WMでは、ITU-Tにおける様々な作業手順やルールを規定するWTSA決議1やAシリーズ勧告(決議32、勧告A.1、勧告A.7、勧告A.8など)の改訂検討を行っています。このRGのラポータはSteve Trowbridge氏(米国、ノキア)です。

  作業規則にかかわる課題は複雑で、基本的な審議時間が不足しており、多くの審議課題が継続審議となり、少なくとも2回のRG中間会合の開催を決定し、さらに中間会合の結果により追加の中間会合の開催についても合意しました。

2.4 標準化協調強化RG-SC(Strengthening Cooperation/Collaboration)

  RG-SCは、ラポータはGlenn Parsons 氏(カナダ、エリクソン)で、他の標準化機関との協調の在り方や強化策について検討を行っています。今会合では、ITU内のセクター間、他の標準化機関であるISO/IEC、IETF、oneM2Mなどとの連携強化のためのリエゾン活動を継続しています。次回TSAGまでに3回の中間会合の開催を合意しました。

  事務局より、サウジアラビアで開催されたG20サミットのサイドイベントとして開催されたWSC (World Standards Cooperation)の活動紹介がありました。2021年はG20の議長国であるイタリアで開催されることが紹介されました。

  IEC/ISO/ITUの3組織相互間の標準化計画の調整機能を提供する IEC SMBとISO TMBとITU-T TSAGの代表から構成される Standardization Programme Coordination Group (SPCG)の報告があり、SGより多くのフィードバックを得るために、本報告書を全SGに対してリエゾン文書として発出することとなりました。SPCGのTSAG代表メンバーの一人に永沼美保氏(NEC)が含まれています。

  JTC1のリエゾンラポータである三宅滋氏(日立)からJTC1総会の報告があり、ITU-Tに関係する決議内容について情報共有が図られました。JTC1の用語定義を扱うAG18の設置に関して、ITUのSCV(Standardization Committee for Vocabulary)にリエゾン文書を発出することとなりました。

  IETFからのリエゾンレポートを受け、インターネットに関するIETF及びIRTF(Internet Research Task Force)とITU-Tとの連携の重要性を鑑み、本レポートをITU-Tの全SGにリエゾン文書を発出することとなりました。

  oneM2Mとの標準化組織間連携の関係を構築するにあたって、ITU-T勧告 A.25の適用に関して、今後のRG中間会議で議論を継続することとなりました。

  ITU-T勧告A.5で規定する標準化組織として、JEDEC、3GPP、TSDSI、PRIME Allianceを認定することが報告されました。

2.5 WTSA決議レビューRG-RR (WTSA Review of Resolutions)

  RG-RRのラポータはVladimir Minkin氏(ロシア、国立無線通信研究所)で、WTSAの決議の統合化や簡易・合理化を図り、WTSAの決議文書のスリム化の推進が課題です。

  各地域からのWTSA決議に関する提案と関連するRGとの相互関係のマッピング表(TD1007R1)を作成し、決議毎のコーディネーター担当者を指名して、WTSAに向けた内容調整を図る予定です。決議1,決議18、決議22についてはRG-WMラポータが、決議75についてはRG-RRラポータがコーディネーターを担当することとなりました。その他の決議については、各地域機関の課題毎の担当窓口(Focal point)を指名し、WTSAでの合意形成に向けた事前調整を行う予定です。

  今後のWTSA決議の検討方針として、ITU全権会議のPP決議に含まれている課題に関して、他のセクター別に同様の決議がある場合には、PP決議は最上位決議であることから、セクター別決議に部分的に持ち込むべきではなく、WTSA決議においてPP決議の内容を重複するべきではないこと、また、決議を修正する際には、その必要性を明確にし、可能な限り効率化を図るべきである、という決議の修正方針を確認しました。

3.今後の主な会合予定

  2022年3月のWTSA-20に向け、2021年10月と2022年1月のTSAGを含め、ITU-Tに関連する会合計画について表2に取り纏めます。

  表には関連するTSAGのRG中間会合の開催計画とITU-T のSGの開催計画を示しています。なお、RG-RRとRG-WMの追加会合についての日程は別途調整で表には含まれていません。

 表2.WTSA-20に向けた主なITU-T関連会合スケジュール

会合 日程 場所
2021
WP1/9 
26 January 2021
(virtual meeting)
Chinese New Year 
12 - 19 February 2021 
(virtual meeting)
TSAG RG-SS
25 February
(virtual meeting)
SG13 
 1 - 12 March 2021 
(virtual meeting)
SG11 
17 - 26 March 2021
(virtual meeting)
TSAG RG-WM
23 and 24 March
(virtual meeting)
RAG
29 March - 1 April 2021
(virtual meeting)
TSAG RG-SC
8 April
(virtual meeting)
SG15 
12 - 23 April 2021
(Virtual meeting)
SG16 including hosting of collocated MPEG meetings
19 - 30 April 2021
(tbc)
SG9 
19 - 28 April 2021 
(virtual meeting)
TSAG RG-SS
22 April
(virtual meeting)
SG17 
20 - 30 April 2021
(virtual meeting)
SG12 
4 - 13 May 2021
(virtual meeting)
SG5 
  11 - 20 May 2021
(virtual meeting)
SG20 
17 - 27 May 2021
(Virtual meeting)
SG3
24 - 28 May 2021
(virtual meeting)
TDAG
25 - 28 May 2021
(tbc)
SG2 
31 May - 11 June 2021
(virtual meeting)
TSAG RG-SS
24 June
(virtual meeting)
TSAG RG-WP
May/June(tbc)
(virtual meeting)
TSAG RG-WM
 14 June – 2 Julyの期間で設定
(virtual meeting)
TSAG RG-SC
22 July
(virtual meeting)
SG17 
23 August - 2 September 2021
(tbc)
TSAG RG-SS
26 August
(virtual meeting)
TSAG RG-SC
9 September
(virtual meeting)
SG20 
13 - 24 September 2021
(tbc)
SG3 
4 - 15 October 2021
(tbc)
ITU Digital World
12 - 15 October 2021
(Ha Noi, Viet Nam)
SG12 
12 - 21 October 2021
(tbc)
ITU-T inter-regional meeting for preparation of WTSA-20
21 October 2021
(tbc)
TSAG 
25 - 29 October 2021
(tbc)
WTDC-21
8 - 19 November 2021
Ethiopia, Addis Ababa)
SG9 
15 - 19 November 2021
(tbc)
Thanksgiving USA 
Thu 25 November 2021 
 
SG13 
29 November - 10 December 2021 
(tbc)
SG2 
25 October – 5 November 2021, or
29 November - 10 December 2021 
(tbc)
SG11
1 – 10 December 2021
(tbc)
SG15 
6 - 17 December 2021
(tbc)
 2022 
ITU-T inter-regional meeting for preparation of WTSA-20
 6 January 2022
(tbc)
TSAG
10 - 14 January 2022
(tbc)
GSS 
28 February 2022
(tbc)
WTSA-20  
1- 9 March 2022
(tbc)

執筆 : 前田 洋一
TTC専務理事を退任し、2021年1月より参与となりました。
引き続き会合速報などをたまに執筆してまいります。