マエダブログ

マエダブログ TTC専務理事・前田洋一のTTCよもやま話

TTC Ambassador(大使)の創設について

 気象庁は5月27日、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。

 1951年の統計開始以降、1963年の5月6日に次いで二番目に早い記録のようで、例年より2週間ほど早い梅雨入りになりました。東日本大震災の復旧復興に悪影響がなければと祈るばかりです。

 さて、今回のブログでは、TTCの新しい取り組みの一つである「TTC大使の創設」について、紹介させていただきます。

 標準化の推進に当たり、海外の標準化機関や団体の会合に参加したり、その人脈を通じて、日々刻々と変化する世界の標準化に関する情報を入手することはとても重要なことです。その際に、一企業として対応する場合と標準化組織や団体の立場を活用できる場合で、相手の対応が変わることがあります。

 TTCは、国連機関であるITUから1999年に、情報通信分野において日本標準を策定する標準化機関SDO(Standard Development Organization)として認められており*、その後、ATIS、ETSI、IEEE等の標準化機関とのMoUを締結するなど、TTCの国際的な標準化組織としてのステータスは高まりつつあると言えます。このようなことから、TTC会員が、TTCの肩書を活用して海外で活動できることはメリットがあるのではないかと考えた次第です。また、得られた情報をTTCとして共有できれば、TTC会員にとっても有益ですし、TTCの国際的知名度を向上させるのにも有効と考えられます。

 (*ITU-T勧告A.5およびA.6の適格確認を取得)

 そこで、TTCでは、TTC大使(=TTC Ambassador)の仕組みを創設し、TTC会員の標準化活動及び普及推進活動などに活用していただくようにしました。

 TTC大使に任命された方には、任務遂行にご利用頂くため、「TTC大使」の名刺をお渡しします。そして、TTCの事業活動を海外にご紹介いただくとともに、標準化会合などに出席された場合に、TTC会員で共有できる情報について報告していただいたり、TTCの活動に対しての助言をお願いすることにしています。

 TTC大使は、TTCの立場で標準化会合などに出席できますが、TTCの要請がない限り、決議など重要な判断に関わることはありません。TTC大使の任期は2年としますが、継続は力なり。なるべく長期に務めていただきたいものです。

  平成23年度での初代のTTC大使としては、以下の二名の方を任命させていただき、今後、欧州、米国、アジアにそれぞれ数名程度配置することを目指します。

初代TTC大使(敬称略、五十音順)
氏 名
現在所属
会員名
対象地域
釼吉  薫
NEC Europe
NEC
欧州(英国)
長津 尚英
NTT研究企画部門
NTT
欧州(ドイツ)
 釼吉 薫 氏 (NEC Europe )
釼吉 薫 氏 (NEC Europe )
長津 尚英氏(NTT研究企画部門 )
長津 尚英氏(NTT研究企画部門 )

 二人の顔写真を紹介します。左側は、釼吉さんで、先週バンコクで開催されたASTAP会合に参加いただいた機会にお撮りしたものです。右側の長津さんには、ご自宅のフランクフルトから週末に撮りたての写真をお送りいただきました。

 今後ともどうぞよろしくお願い致します。

バンコクで開催のASTAP会合でのレセプションから
バンコクで開催のASTAP会合でのレセプションから