トピックス

TR-1074「インフラモニタリング情報モデル 標準化のためのガイドライン」の制定 (IoTエリアネットワーク専門委員会)

  IoTエリアネットワーク専門委員会では、2019年3月15日付けで、TR-1074「インフラモニタリング情報モデル 標準化のためのガイドライン」を制定しました。

TR-1074制定の背景と概要

  高度経済成長期に集中的に整備された社会インフラは老朽化が進み、その対策が検討されている。インフラの維持管理は、点検コストやスキルをもった人材不足などの課題もあるため、ICT(情報通信技術)の活用が期待されている。ICTによるインフラモニタリングの導入により、インフラ維持管理業務を低コストで実現できる可能性があり、さらに、センサー情報などをAI技術で分析する事により、劣化の予兆検知などが可能となることも期待されている。

  IoTを活用したインフラモニタリングシステムには、センサー機器の管理・制御や、収集データの処理・蓄積などの機能が含まれるが、これに必要な情報やデータの種別・形式はベンダー毎に異なるのが現状である。2014年ごろからインフラモニタリングの実証実験が行われているが、検証されたセンサーに関する共通的な情報について予め規格を定めておくことが重要と考えられる。

  本TR-1074では、汎用的なIoTアーキテクチャを用いてインフラモニタリングシステムを構築する場合に必要となる各種情報モデルの、TTCにおける標準化に関する基本的な考え方と指標を記述している。