blogtitle201604.jpg

平成29年度TTC表彰における総務大臣表彰の受賞者決定

2017年06月13日

  6月に入り、梅雨入りの報道もありましたが、草木をはじめとする万物が満ち溢れ、木々の緑はますます色濃くなってきました。木々の緑や花々の鮮やかな彩りは、初夏をさわやかに演出してくれています。写真は週末散歩で収拾した花々のショットです。皆様の職場、家の周りの景色はいかがでしょうか?

 TTCでは毎年6月20日前後に、事業活動推進の一環として、TTCの事業遂行に多大な貢献をされた方に対しTTC表彰を行っており、「情報通信技術賞」として総務大臣表彰TTC会長表彰、加えて、TTC標準の作成維持等に積極的に参画しその功績が著しい方に対して「功労賞」を贈呈しています。平成29年度のTTC会長表彰と功労賞につきましては、既に受賞される皆様のお名前と受賞内容について、TTCのNews Releaseでご紹介しています。

 TTCの情報通信技術賞におきまして、特に著しい貢献をされた方については、表彰選考委員会の推薦を得て、総務大臣に対して、総務大臣表彰として表彰状の交付を上申してまいりました。この度、3名の方の受賞が決定されましたので、受賞内容についてご紹介をさせていただきます。(以下、氏名は五十音順)

内藤 悠史(ないとう ゆうし) 様 (三菱電機株式会社 技術アドバイザー)

「マルチメディア通信技術及びアプリケーションの標準化推進への貢献」

naito.jpg  ITU-Tにおいて、1990年より国際標準化に携わり、2004年にSG16副議長、2009 年にSG16議長へ就任し、2016年までその任にあった。SG16議長として、インターネットによるテレビ配信(IPTV)、障がいを有する人がICTの恩恵を受けることを可能にするアクセシビリティ関連、遠隔医療等eヘルス、ITSやスマートカー関連などの新規分野の標準策定と相互接続性確保および他標準化団体との連携推進に大きな貢献を行った。また、標準化人材の育成を推進するなど、マルチメディア通信技術およびアプリケーションに関する国際標準化の推進に大きく貢献した。

真野 浩(まの ひろし) 様 (コーデンテクノインフォ株式会社 代表取締役)

「無線LAN(IEEE 802. 11)に関する標準化活動への貢献」

mano.jpg  無線LAN の国際標準化を推進するIEEE802.11委員会において、2010年より、無線 LAN の高速認証方式 FILS(Fast Initial Link Setup)を提案した。また、IEEE802.11における日本人初のスタディグループ議長及びタスクグループ議長として永年にわたり標準化作業を主導し、2016年12月にIEEE標準(IEEE802.11ai)としての策定・承認に大きく貢献するとともに、相互接続認定試験仕様の策定など民間フォーラム組織Wi-Fi Allianceとの連携を推進し、無線LAN及び関連産業の市場拡大に貢献した。

村井 純(むらい  じゅん) 様 (慶應義塾大学 環境情報学部長 教授)

「インターネットの標準化及び普及に関する先導的かつ社会的な活動への貢献」

murai.jpg  インターネットの創成期である1980年代からインターネット技術の国際標準化を推進しているIETF(Internet Engineering Task Force)の活動やその上位組織であるISOC(Internet Society)の創設、W3C (World Wide Web Consortium) のウェブ環境の標準化を含むインターネットの技術基盤作りに尽力するとともに、インターネットガバナンスの確立に多大な貢献を行った。さらに、今日に至るまで標準化人材の育成を図るなど、日本及び世界のインターネットに関する国際標準化の推進及び普及に大きく貢献した。

 TTCが創設された通信自由化以来の30年間に、ICTを取り巻く環境や期待は大きく変化しています。キャリア間相互接続実現のための国内標準の重要性は今も十分に認識されていますが、市場の関心は、通信インフラ領域からICT活用の上位レイヤに移り、従来の情報通信分野のプレーヤーだけでは対応しきれなくなっています。 IoT(Internet of Things)/M2M(Machine to Machine)、スマートコミュニティ、ITS(Intelligent Transportation System)、eヘルス、アクセシビリティ、そして、5Gモバイルネットワークなど、あらゆるところでICTを原動力にした産業構造の変化が期待されており、ICTを取り巻くビジネス全体の市場規模は拡大していると考えています。TTCでも、ネットワークインフラを対象としたデジュール標準を中心とした標準化活動については引き続き推進していきますが、それらに加えて、アプリケーション分野、分野横断的な活動、フォーラム系標準化活動支援等の新たな活動の推進が重要と位置付けています。

 今回の総務大臣表彰では、このICT標準化を取り巻く変化やTTCの新たな活動方針にふさわしく、eヘルスやITSなどアプリケーション分野や横断的な標準化の推進、デジュールだけではなくIEEE、IETF、W3Cなどのフォーラム系の標準化で活躍され、現在の産業構造変革の原動力としてのICT技術基盤の構築に貢献されリードされてきた3名の方を表彰できるのは、タイムリーであり、大変に喜ばしいことと考えています。

 IoT、ビッグデータ、AI(人工知能)を原動力として、各産業に新たなイノベーションを創造し、社会的課題を解決することに大きな期待が寄せられる中、TTCでは、標準策定機能とは別に、業際イノベーション本部に設置したICT業界と利活用業界の連携を支援する機能(IoTイノベーション推進機能)を活用することで、フォーラム標準化提案も含めた標準化活動の活性化をはじめ、ICT利活用やIoTによるイノベーション創出を推進していきます。

 これらの新しい取り組みは、総務省をはじめとする国内のIoT推進コンソーシアムの動向とも整合したものであり、TTC会員皆様の新たな声と熱意に応えられるよう、TTCの運営に努めていきたいと考えています。

 今回、総務大臣表彰を受賞される、内藤 悠史 様、真野 浩 様、村井 純 様TTC会長表彰を受賞される、上田 雅巳 様、櫻井 義人 様、西田 佳史 様、平木 健一 様、松倉 隆一 様、横田 大輔 様、ならびに「功労賞」を受賞される25名の皆様方にお祝い申し上げます。また、受賞の皆様を支援してこられた職場やご家族の皆様方にも、あわせて、心よりお祝い申し上げます。

  総務大臣表彰及びTTC会長表彰、功労賞の表彰式は、平成29年6月20日(火)、メルパルク東京において、招待制で執り行う予定です。受賞者の皆様を支援してこられた職場やご家族の皆様方にも、あわせて、心よりお祝い申し上げます。

 


TTCよもやま話 TOPへ