blogtitle201604.jpg

北米地域CTOグループ会合

2017年04月03日

Cisco本社シスコシステムズ本社Building 10

 ITU-TTSB局長(Chaesub Lee氏)が主催し、ICT産業界を代表する民間企業の最高技術責任者(Chief Technology OfficersCTO)の集まりであるCTO グループ会合(以下、CTO会合)が、330日(木)、米国カリフォルニア州サンノゼのシスコシステムズの本社で、シスコシステムズのDavid Ward氏(CTO兼チーフアーキテクト)のホストにより開催されました。

 CTO会合は、ITU-TWTSA-16継続決議68となったTSB局長に課せられたアクションの一つで、標準化の優先課題を議論し、今後の国際標準化の戦略的方針と標準化活動の効率化を図るための意見交換の場です。CTO会合には、ITUテレコムと併催の「グローバルCTO会合」の他、アジアやアラブなどの「地域毎CTO会合」がありますが、今回は北米地域での初めての開催となりました。CTO会合参加組織を表1に示しますが、アメリカから8組織の代表者とITU-T局長とTSB幹部が参加しました。参加組織では、Bill & Melinda Gates FoundationHuawei TechnologiesKnowles ElectronicsQualcommの参加も予定されていましたが欠席となりました。

 今回のCTO会合は、北米に拠点を置くITU-TセクターメンバーがITU-T局長と業界のニーズおよび関連する標準化の優先事項について意見交換を行う貴重な機会となりました。私は、2017-2020年新研究会期におけるITU-Tの標準化戦略TSAGラポータグループ(RG-SS)のパネルメンバーとして、ITU-T局長の招待を受け、今回のCTO会合に参加しました。

 今回のブログでは、CTO会合でのICT産業界が高い関心を寄せる今後の標準化課題に関する議論を紹介します。

CTO集合写真CTO集合写真

15Gビジョンの実現に向けて

 今回のCTO会合の主テーマは「5Gビジョンの実現」 で、5Gネットワークのインフラストラクチャの側面と5Gのアップリケ―ションとサービスに関する側面の標準化課題を議論しました。CTO会合参加者からは、ITU-Tが取り組むべき5Gインフラストラクチャとサービスに関する標準課題について、以下の点が指摘されました。

 TSB局長からは、5G(IMT-2020)の非無線関連の標準化課題はWTSA-16の決議92の検討促進課題であることと、IMT-2020のネットワーク側面に関するFG(Focus Group)の予備検討が終了し、5G課題はITU-T SG13に移行し、その中で、5Gアーキテクチャ、固定モバイルコンバージェンス、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)の拡張、エンドツーエンドのネットワーク管理、ICNの課題として取り組まれており、CTOメンバーへの標準化検討への寄与が要請されました。

2.5Gモバイルに関連するIoT/BD/AIについて

5G以外としてIoT/BD/AIに関して、参加CTOより以下の提案が提起されました。

TSB局長から、IoT/BD/AIに関するITU-Tの取組について最新の情報が紹介されました。

3.TTCでの活動体制

 上記の課題等に関連しては、3GPP(3GPP専門委員会移動体通信網マネジメント専門委員会)をはじめ、ITU-T SG13(Network Vision専門委員会)、SG17(セキュリティ専門委員会)、SG2(番号計画専門委員会)、SG12(網管理専門委員会通信サービス品質評価SWG)にて検討しております。ITU-T、3GPP、ETSI等各標準化団体での、IMT-2020/5G Mobile関連議論の動向や状況等の情報共有や意見交換を関連専門委員会で行う「5G標準化連携連絡会」を行っています。また、ITU-Tが新たに取り組もうとしているDPMやDFSなどの新規課題のハイレベルな対処方針などについては、TSAGでの対処方針の検討として、国際連携アドバイザリーグループでの検討を行っていく予定です。

 今後のCTO会合に関して、TSB局長は、今年のITU Telecom World会場である韓国釜山で、2017年9月24日にグローバルCTO会議を開催する予定を案内しました。また、来年3月頃に北米地域で二回目のCTO会合を開催することを仮合意しました。

 以上、今回のCTO会合での議論概要を解説しました。CTO会合での議論概要はCOMMUNIQUÉ(共同声明)として公開されていますので、より詳細な内容に関心のある方はご覧下さい。このコミュニケの情報は全てのSGと標準化戦略に関するTSAGラポータグループに展開され、今後の標準化戦略の検討に反映される予定です。

表1 北米地域CTO会合参加組織

No.

企業・団体名

国名

Cisco Systems

アメリカ

Dolby Laboratories

アメリカ

Ericsson

アメリカ

InterDigital

アメリカ

Juniper Networks

アメリカ

Symantec

アメリカ

TELUS

カナダ

Xilinx

アメリカ

TTC, TSAG RG-SS

日本

10

ITU

 

 


TTCよもやま話 TOPへ