TR-1066「橋梁モニタリングのための低消費電力無線通信方式ガイドライン」の制定 (IoTエリアネットワーク専門委員会)

2017年03月29日

  IoTエリアネットワーク専門委員会では2017年3月7日付けで、TR-1066「橋梁モニタリングのための低消費電力無線通信方式ガイドライン」を制定しました。

TR-1066制定の背景と概要

  かつての高度経済成長期に多数整備された橋梁をはじめとする社会インフラは老朽化が進みつつあり、点検による予防保全の強化などによる社会インフラの長寿命化が求められています。このような要求に対応する一方法として、無線機能内蔵のセンサユニットを用いて、橋梁をはじめとする社会インフラのデータ収集・伝送を低消費電力で行うシステムの研究開発が進められています。

  その一つとして総務省の平成26年度開始研究開発プロジェクト「スマートなインフラ維持管理に向けたICT基盤の確立」で実施されたフィールド実証実験があります。この実証実験では加速度センサを用いた橋梁の振動モニタリングが行われました。その成果を用い、TTC IoTイノベーション推進委員会の橋梁モニタリングワーキング・パーティーにて、無線機能内蔵のセンサユニットを使用した橋梁維持管理のためのモニタリングシステムにおける、低消費電力通信方法に関するガイドラインの原案を作成しました。その後、TTC IoTエリアネットワーク専門委員会にてその原案の審議・承認を行い、本TR文書として制定・発行しました。

  TR-1066では、橋梁モニタリングに求められる機能、橋梁モニタリング機器構成例、橋梁モニタリング機器の機能条件、エリアネットワークの要求条件、および、情報モデルとの関係について記述しています。

  なお、本専門委員会では本TRに関連して、TTC標準案としてJJ-300.30「橋梁モニタリング用加速度センサの情報モデル及び低消費電力無線通信における動作」を2017年3月10日開始のTTC第111回標準化会議に提案しており、2017年5月末の制定をめざしています。このJJ-300.30では、橋梁モニタリングにおける加速度センサの情報モデル(複数のデバイスに関する情報から抽象化された共通的なデータの意味を記述したもの)を定義し、センサユニットとローカル管理設備間の処理を、この情報モデルを用いて動作仕様として記述しています。


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